【文化の日に思う、「仕事」の文化】

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■11月3日、文化の日。

 芸術祭が開かれたり美術館や博物館が

 無料で入場できるなど、

 「文化」というものをふんだんに楽しめる

 そんな1日となりそうです。


 そんな日だからこそ、「仕事」の文化

 について考え、明日以降に活用していくのも

 また一興では無いかと思うのです。



■個人の状況がどうであれ

 会社が望む形で人を雇い入れ、

 会社が望むように働いてもらい、

 会社が望む管理方式で人を管理し、

 というのがこれまでの文化でした。


 朝8:30~夕方5:15までが定時、

 それ以降は残業するのが当たり前、

 休日も犠牲にして働くことが美しい、

 

 そんな文化が形成され、私たちは

 知らず知らずのうちにその色に

 染まっていったのです。



■なので、働き過ぎておかしくなって

 命を絶つなどということが起こると、

 「そんなので命を絶つなんて

 情けない。

 オレは・ワタシは、それ以上働いて

 きたんだ!」

 という声がどこからともなく聞こえてきた

 ものです。


 今もその文化は根強くて、電通の新人社員が

 命を絶ったときには大学教授が

 SNSで投稿して、燃やし尽くされてしまいました。

 


■今ほど、「仕事」の文化について考えられたり

 議論されたり各個人が主張しまくったり

 しているときは無かったように思います。

 裏を返すと、パワーバランスが

 会社⇒働く人

 へと移り変わっていると見ることが

 できるのです。

 ということは、これまでの雇用というものも

 姿形を変えていく可能性があります。



■私は派遣社員となって働くようになってから

 ときおり雇用について考えています。

 

 だんだんとある1点に収束しつつあって

 それは「雇用」が無くなり「提携」が

 浸透してくるのではないか?

 ということです。



■実は、

 フルタイム派遣社員がそれに近い状況です。

 あるプロジェクトが始動する際、実働人数が

 足りない、専門分野に明るい人が必要だ

 となったときには、

 外部に頼んで人に来てもらって常駐してもらう

 ということが、あります。

 フルタイムの派遣社員は、それを体現している

 のです。



■私がこのことを考え始めたのは

 5年ほど前になります。

 派遣社員として、鹿島建設が幹事を務める

 JV(共同企業体)の現場に赴任してからです。

 当時から建設業では人手不足が顕在化しており、

 現場事務所の約20人のうち3分の1以上が

 派遣の職員でした。

 複数の派遣会社に依頼し、技術者や

 事務員、CADオペレーターに来て

 貰っていたのです。

 私もその中の一人として現場に常駐して

 働いていました。



■派遣社員という形ではありましたが、

 当初抱いていた派遣社員のイメージとは

 かけ離れていました。

 正社員からこき使われて、何を言われても

 Noと言わないで、言われたことを淡々とこなす。

 何かあったら責任を派遣社員にかぶせられる。

 そんなイメージだったのです。

 日雇いで派遣の仕事をしていた

 ある中高年の人の書籍を読んだりしていた

 こともあり、

 余計に悪いイメージを持っていたのかも

 しれません。



■が、実態はどうかというと全く逆で

 すごく気を遣ってもらっていて、

 私たちが働きやすいように環境を整えて

 下さったり、

 責任ある仕事を任せてもらっていたり、

 しかし、何かトラブルがあった際には

 弱いところに決して責任が及ばないように

 矢面に立って下さったり、

 という状況だったのです。

 (申し訳ないくらいでした)


 今もそれはまったく同じです。


 派遣というよりは外注常駐社員

 みたいな感じだな、

 と思ったことを覚えています。



■話が少し変わりまして、

 先月から私の職場で、

 あるプロジェクトがスタートしています。

 幅広い種類の工事が含まれており

 ある専門分野に詳しい人が必要となったので、

 先月からその専門の人に来て頂いています。

 そのプロジェクト専門で従事する

 という役割があるようで、

 だんだんとその人が中心になりつつあるのです。



■つまり、そのプロジェクトが進んでいるときは

 その人は常駐する、という役割があります。

 これが、今後浸透していくかもしれない

 雇用の形では無いかと思うのです。

 雇用というより、提携・タイアップ

 に近いのです。



■今の日本ではそんな形で仕事をする人は

 圧倒的に少ないため、一般に浸透していない

 のですが、

 知らず知らずのうちに「提携」という形が

 取られている、

 私は派遣社員になって働くようになってから

 そんなことを考える様になりました。



■表で見える形は「派遣社員」という形で

 派遣会社と社員が雇用契約を結び、

 指示をされた会社に派遣されて仕事を

 しています。

 そして、派遣元と派遣先が契約を結んで

 人を介して業務パートナーとなっている。

 これが、派遣という形の雇用です。



■今はどの業界でも人手が圧倒的に

 足りないため、プロジェクトが終わったら

 別のプロジェクトに従事してもらう、

 という形で人のやりくりをしているところが

 多く、

 「提携」という形の雇用文化は起きていない

 ように見えます。


 しかし、実際に行われているのは提携に

 近い形なのです。

 会社と会社が業務提携を結び、互いの

 弱点を補完し合ったり足りないところを

 プラスしてもらうために、

 人を出したり来てもらったりする。

 これ、派遣と形が同じなのです。

 (そう思いますよね?)



■特にフルタイムで働く派遣社員は

 提携の形に近いと思います。

 もしかすると、日雇い派遣というのも

 同じかもしれないですね。



■今の仕事の文化、働く文化というのは

 数十年ずっと続いているものですので、

 この文化がある時に激変するというのは

 考えにくいです。

 しかし、3年5年といったスパンで見るとき、

 気づいたらこの文化が大きく変わってしまって

 「ワタシ、取り残されている・・・・・」

 となる可能性は否定できないのです。



■最近の5年を見ていても、仕事のあり方や

 働き方が大きく変わっています。


 正社員が安定だというのはとっくに

 時代遅れとなり、

 派遣社員が正社員よりも高額報酬をもらっている、

 という状況が創出され始め、

 さらには会社に勤めながら個人で商売をする

 という働き方も当たり前になっています。

 これらがこの5年ほどで起こり、進化してきている

 ことであることを考えるならば、

 

 雇用という形がこれまでとは全く違う姿に

 変化・進化することもあり得る話なのです。



■それをどう捉えるか?

 今から何を考え、何を意識し、何をすれば

 いいのか?

 変化に対応できる自分なのか?

 ということが、今後問われていくでしょう。

 雇用という形が変わっていくとするならば

 「仕事の文化」も間違いなく変わっていきます。



■誰彼問わず、文化の変化には否応なく

 巻き込まれるもの。


 その変化が起こる前に準備をしておいて、

 事なきを得るだけでは無く、

 その変化によって自分自身を優位な立場に

 立たせたり、

 一段高いフェーズへと飛躍させたり、

 ということが叶うようにしておくことが

 大事だなと思う、今年の文化の日です。


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